こんにちは。Disney Magic Navi、管理人の「かおる」です。
東京ディズニーシーの超人気アトラクション、タワーオブテラー。あのゾクゾクする恐怖、たまらないですよね。でも、アトラクションの中で流れるタワーオブテラーの台詞や、録音された声がなんて言っているのか、聞き取れなかったことはありませんか?シリキ・ウトゥンドゥが消える瞬間のセリフや、物語の背景を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、タワーオブテラーの台詞をプレショーからエレベーター内まで余すことなく解説していきます。ディズニーキャストさんの案内から、ハイタワー三世の叫び、そして英語のニュアンスまでしっかりお届けしますよ。また、あんなに恐ろしい体験をしているのに私たちはなぜ助かるのか、という気になる疑問についても触れていきます。
この記事を読めば、次に乗るときに物語の細かな部分まで聞き取れるようになり、タワーオブテラーの世界観をもっと深く楽しめるようになります。シリキ・ウトゥンドゥの真実を知って、ドキドキのツアーをより充実させちゃいましょう。
この記事で分かること
- プレショーからエレベーター内までの台詞全文
- 登場するキャラクターや録音内容の詳しい意味
- 物語の鍵を握るシリキ・ウトゥンドゥの恐ろしい掟
- アトラクションがさらに面白くなる背景知識とトリビア
タワーオブテラーの台詞で巡る恐怖の歴史
まずは、アトラクションの入り口から書斎までの流れを追っていきましょう。ここでは、このホテルで何が起きたのかを説明する重要な言葉がたくさん散りばめられていますよ。
シリキ・ウトゥンドゥの呪いとは何なのか

物語の核となるのが、呪いの偶像シリキ・ウトゥンドゥです。この名前は、スワヒリ語で「災いを信じよ」という意味を持っているんですよ。単なる不気味な置物だと思われがちですが、実はその正体は古代の呪術師「シリキ」の魂が宿った非常に危険な存在なんです。
ハイタワー三世が強奪してきたこの偶像には、持ち主が絶対に守らなければならない「崇拝の掟」というものがありました。ここ、物語を知る上ですごく大事なポイントなんですよ。
災いを信じよという名の由来
シリキ・ウトゥンドゥという言葉の響き、どこか耳に残りますよね。この名前は、コンゴ川流域のムトゥンドゥ族の言葉で、直訳すると「災いを信じよ」になります。この名前自体が、手にする者への警告になっているんですね。ハイタワー三世はこの意味を知りながら、「未開の地の迷信だ」と高を括っていたようです。
しかし、実際にはこの偶像を手にした部族は、掟を守れずに次々と滅びていったという恐ろしい記録が残っているんですよ。彼がこの偶像をニューヨークに持ち帰った時点で、ホテルハイタワーの運命は決まっていたのかもしれませんね。
破られた8つの崇拝の掟
シリキ・ウトゥンドゥを扱う際には、絶対に守らなければならないルールがあります。それが以下の8つです。これ、覚えるのが大変そうですよね。
シリキ・ウトゥンドゥを扱う際の8つの掟
- ひたすら敬い、崇拝すること
- 火を近づけたり、燃やしたりしないこと
- 雨・風に触れない屋外に置き、完全に囲わないこと
- おろそかにしないこと
- 馬鹿にしないこと
- 埋葬したり、捨てたり、他の人に渡したりしないこと
- 放置しないこと
- そして何より、恐れること
ハイタワー三世は、ニューヨークへ運ぶ際に木箱に閉じ込め(掟3の違反)、記者会見で呪いを嘲笑い(掟5の違反)、さらにはエレベーター内で偶像の頭に葉巻の火を押し付ける(掟2の違反)という暴挙に出ました。
これだけルールを無視すれば、呪いが発動するのも無理はありません。彼が失踪したのは、単なる事故ではなく、偶像の「怒り」の結果だったというわけですね。
ディズニーキャストが案内する見学ツアーの概要

私たちがホテルハイタワーに一歩足を踏み入れると、そこには少し冷んやりとした空気と、凛とした佇まいのディズニーキャストさんが待っています。ここで注目したいのは、彼らの役割です。
普通のホテルマンだと思って接していると、少し違和感があるかもしれません。実は、彼らは「ホテルの従業員」ではないんです。ここ、意外と知らない方も多い設定なんですよ。
保存協会の職員としての立ち振る舞い
アトラクションの舞台となる建物は、1899年の失踪事件以来、長らく閉鎖されていました。しかし1912年、ニューヨーク市保存協会(NYCPS)という団体が「歴史的価値のある建物を保護する」という名目でツアーを開始したんです。
つまり、目の前にいるキャストさんは「保存協会の職員」。彼らは、ハイタワー三世を崇拝しているわけではなく、あくまで「貴重なコレクションを管理・公開している」という立場で私たちを案内してくれます。だからこそ、どこか事務的で、どこかよそよそしい不思議な雰囲気を醸し出しているんですね。
ツアー客として歓迎される理由
なぜ私たちは、この「恐怖のホテル」と呼ばれる場所に入ることができるのでしょうか。それは、保存協会の代表であるベアトリス・ローズ・エンディコット(実はハイタワー三世のライバルの娘さん!)が、このツアーを通じて資金集めや教育活動を行いたいと考えているからです。
キャストさんは「ようこそ」と言ってくれますが、それは温かいおもてなしというよりは、「保存活動への協力者としての歓迎」に近いニュアンスなんです。この設定を理解した上でキャストさんの台詞を聞くと、物語の解像度がぐっと上がりますよ。
衣装に隠された秘密
キャストさんが着用しているコスチューム、とっても細部までこだわられています。左胸に注目してみてください。そこには「NYCPS」という文字をあしらった豪華な紋章が刺繍されています。また、建物を守る立場としてのプライドを感じさせるデザインになっていますよね。
東京ディズニーシーは、こういった背景設定が非常に細かく作り込まれていて、台詞一つ一つがその設定に基づいています。公式サイトでもアトラクションの概要を確認できますが、現場での台詞こそが最大の情報源ですね。
台詞①:プレショー前で語られる物語の全文
ツアーの最初、私たちが「ウェイティングルーム」と呼ばれる豪華なロビーの隣の部屋に通されると、いよいよガイドが始まります。
ここで話されるタワーオブテラーの台詞は、物語のプロローグ。初めて乗る人は特に、ここを聞き逃さないようにしてくださいね。落ち着いた声で、しかしどこか不安を煽るような語り口が特徴です。
ウェイティングルームでのアナウンス
「みなさんこんにちは。ニューヨーク市保存協会が主催するタワーオブテラーのツアーへようこそ。ここホテルハイタワーにある貴重なコレクションは全て、ホテルの創立者、大富豪で探検家のハリソン・ハイタワー三世が集めたものです。」
「1899年12月31日、ハイタワー三世はホテルで記者会見を開き、アフリカの秘境で手に入れたシリキ・ウトゥンドゥと呼ばれる奇妙な偶像を公開しました。そしてその夜、彼は行方不明となりました。まもなく扉が皆さんのほうに向かって開きます。ハイタワー三世の書斎で、タワーオブテラーの謎について紹介した後、秘密の倉庫へと皆さんをご案内します。扉が開くまでもう少々お待ちください。」
この台詞、聞いているだけで「これから何かが起きる……」という緊張感が漂ってきますよね。特に「そしてその夜、彼は行方不明となりました」という一節は、物語の核心を突いています。
1899年12月31日の出来事
台詞の中に出てくる「1899年12月31日」という日付。これは19世紀最後の日であり、新しい世紀を迎えるはずの希望に満ちた夜でした。ハイタワー三世は、世界中から奪ってきた略奪品を誇示するために、この記念すべき夜を記者会見の場に選んだのです。
しかし、新しい世紀の幕開けと共に彼は姿を消し、ホテルは時間が止まったままの廃墟となってしまいました。台詞でさらっと語られる日付には、実はそんなドラマチックで残酷な背景が含まれているんですよ。
キャストさんが語る言葉の背後にある「時間の重み」を感じてみてください。
物語の導入としての重要性
このプレショー前の説明は、単なる待ち時間の解説ではありません。ここでハイタワー三世が「探検家」であり「大富豪」であること、そして「偶像を公開した夜に消えた」という事実を頭に入れておくことで、この後の書斎での体験が何十倍もリアルになります。
もしこの説明がなかったら、書斎で流れる録音の意味がよくわからないまま終わってしまいますよね。保存協会の職員としてのキャストさんの言葉は、私たちを1912年の世界へ引き込むための「合言葉」のようなものなんです。
案内役が話すセリフに隠された本来の意味と設定

ディズニーキャストさんが話すセリフには、よく聞くと少し不自然な点があることに気づくかもしれません。
彼らは呪いを信じていないのでしょうか?それとも、何かを隠しているのでしょうか?この「大人の事情」を感じさせる部分が、タワーオブテラーのストーリーテリングの深さなんです。
ここを深掘りすると、ツアーの怖さがさらに増しますよ。
隠された真実と協会の建前
保存協会の職員たちは、ハイタワー三世が失踪した理由を「呪い」とは断定していません。あくまで「謎の失踪」という言葉を使います。なぜなら、彼らはこの建物を保護し、観光客を呼び込みたいというビジネス的な側面も持っているからです。
「ここは呪われています!」と言ってしまうと、ツアー客が怖がって来なくなってしまいますよね。だから、彼らの台詞は常に「客観的」で「慎重」です。
でも、その慎重さがかえって、建物の奥底に潜む本物の恐怖を際立たせている……という皮肉な構造になっているんです。彼らの台詞は、いわば「協会の公式発表」なんですね。
蓄音機への誘導が持つ役割
書斎に案内される際、キャストさんは「謎の鍵を握る最後の記者会見の録音をお聞きください」と言って蓄音機を動かします。
この「録音を聞かせる」という行為、実はキャストさんが現場の責任を回避するための演出とも取れるんです。「私たちが言っているのではなく、当時の音声がこう残っているだけですよ」というスタンスですね。
しかし、その録音を聞いている間にキャストさんは部屋から姿を消してしまいます。私たちゲストだけが、過去の恐ろしい真実と向き合わされる……。この「置き去りにされる」恐怖も、台詞の誘導によって作られている演出の一つなんです。
ゲストに委ねられた解釈
台詞の中で「謎」や「事件」といった曖昧な表現が使われることで、最終的に何が起きたのかを判断するのは、私たちゲスト自身に委ねられています。科学的な事故だったのか、それとも本当に偶像の呪いだったのか。キャストさんの落ち着いたトーンの台詞は、私たちの想像力を刺激する「種」のような役割を果たしています。
次に乗るときは、キャストさんが言葉を濁している部分に注目してみてください。そこには、保存協会が触れたくない「不都合な真実」が隠れているかもしれませんよ。
台詞②:書斎で明かされるハイタワー三世の末路

書斎は、タワー・オブ・テラーの中で最も物語が大きく動く、とっても重要な場所ですよね。ここでは、キャストさんの落ち着いた案内に続いて、1899年のあの日、一体何が起きたのかを紐解く「過去の録音」が再生されます。
この過去と現在が交差する瞬間が、とにかく鳥肌ものなんです!特に録音の音声はノイズ混じりで、当時の緊迫した空気がそのまま伝わってきます。ここ、気になりますよね。じっくり見ていきましょう!
記者会見の録音内容詳細
キャストさんが蓄音機に触れると、1899年の夜の音声が流れます。ここでは当時の記者たちとハイタワー三世の、傲慢さが際立つやり取りを聞くことができますよ。
記者:「ハイタワーさん、ハイタワーさん、それをどこで見つけたんですか?」
ハイタワー三世:「私は莫大な金をかけ、命を危険にさらしてこいつを手に入れた。原住民の皆様方は手放すのを、嫌がったがね!」
(記者たちの笑い声)
マンフレッド(記者):「ハイタワーさん、それは呪いの偶像だと言われてますよね?」
ハイタワー三世:「呪いの偶像だと!ばかばかしい!」
この「ばかばかしい!」という叫び声とともに録音が途切れ、部屋の照明が点滅し始めます。この声、ハイタワー三世の自信過剰な性格がこれでもかというほど詰まっていて、何度聞いても印象的ですよね。
暗転後のハイタワー三世の叫び
録音が終わると同時に、正面のステンドグラスに変化が起こり、ハイタワー三世の幽霊(のような姿)が直接語りかけてきます。これは録音ではなく、「今、この瞬間」に私たちへ向けられた必死の警告です。
「シリキ・ウトゥンドゥの呪いは本物だ。これ以上先に行ってはならん。私と同じ運命になるぞ!私の忠告を聞け!呪いは本物だ!シリキ・ウトゥンドゥの目が!!早く逃げろ、まだ間に合う。」
この時の声の緊迫感、本当にすごいですよね。それまでの余裕たっぷりな記者会見の声とは打って変わって、恐怖に震える男の叫び。このコントラストが、呪いの恐ろしさを何よりも雄弁に物語っています。彼は自らの命をもって、呪いが「本物」であることを証明してしまったのです。
消える偶像とシリキの笑い声
ハイタワー三世の叫びがピークに達した瞬間、目の前の台座にいたシリキ・ウトゥンドゥが、ニヤリと笑って闇の中に消えてしまいます。その後、部屋全体に響き渡るのが「ウヒャヒャヒャヒャ……」という偶像の不気味な笑い声です。
この笑い声、実はハイタワー三世を嘲笑っているだけでなく、彼の警告を無視して進もうとする私たちゲストを嘲笑っているようにも聞こえませんか?
台詞としての言葉だけでなく、こうした「音」の演出も物語の重要な要素になっています。この不気味な笑い声を聞きながら、私たちは次のエリアへと促されます。
まさに「もう戻れない道」を進んでいる感覚になりますね。
記者会見の録音から読み解く偶像の真実と恐怖

書斎で流れる台詞を深掘りすると、ハイタワー三世が犯した過ちの重大さがよくわかります。彼はなぜ、あんなにも強気だったのでしょうか。そして、なぜ偶像は彼を選んだのでしょうか。
ここでは、録音された言葉の裏側にある「真実」について考察してみましょう。
偶像を嘲笑った代償
録音の中でハイタワー三世は「呪いの偶像だと!ばかばかしい!」と断言しています。この時、彼はシリキ・ウトゥンドゥの目の前でこの言葉を吐いています。
崇拝の掟の一つに「馬鹿にしないこと」がありましたが、彼は衆人環視の中でこれを公然と破ったことになります。呪術師の魂が宿る偶像にとって、これ以上の侮辱はありません。
彼のこの「傲慢な台詞」こそが、自らの破滅を招くスイッチとなってしまったのです。もし彼が少しでも敬意を払っていたら、歴史は変わっていたのかもしれませんね。
でも、彼のような人物だからこそ、この物語は成り立っているとも言えます。
消えるシリキ・ウトゥンドゥの演出
録音が終わった後にシリキ・ウトゥンドゥが消える演出は、視覚的な驚きとともに、「偶像はどこにでも現れることができる」という絶望感を私たちに与えます。
台詞の中でハイタワー三世が「シリキ・ウトゥンドゥの目が!!」と叫ぶのは、物理的な攻撃を受けているというよりは、精神を蝕まれているような感覚に近いのかもしれません。偶像が物理的に消えてしまうことで、恐怖の対象が「目に見えるもの」から「どこにいるかわからないもの」へと変化します。
これが、この後の業務用エレベーターでの体験へと繋がる心理的な伏線になっているんですよ。
保存協会の皮肉な対応
この恐ろしい録音を聞かせた後、戻ってきたキャストさんは何事もなかったかのように「それでは、秘密の倉庫へとご案内します」と告げます。この、超常現象が起きた直後の「平然とした台詞」が、ある種一番怖いかもしれません。
キャストさんはこの現象を何度も目撃しているはずなのに、あえて触れません。これは「演出」として受け流しているのか、それとも彼らもまた呪いの一部に組み込まれているのか……。そんな風に考えると、ツアー全体の不気味さが一層引き立ちますよね。
台詞の端々に、保存協会の冷徹な姿勢が垣間見えます。
タワーオブテラーの台詞に隠された伏線と背景知識

アトラクションの細部には、一度乗っただけでは気づかないような細かな台詞や伏線が散りばめられています。これを知っていると、待ち時間や移動中も退屈しませんよ。
むしろ、「あ、あれはそういうことだったのか!」とパズルのピースが埋まるような楽しさがあります。
強奪された歴史とムトゥンドゥ族
ハイタワー三世が録音の中で語った「原住民の皆様方は手放すのを嫌がったがね!」という台詞。これ、実はとんでもなく残酷な背景があるんです。
彼は交渉して手に入れたのではなく、武力や卑怯な手段を使って、ムトゥンドゥ族の村から無理やり奪ってきたことが、ホテルのロビーにある壁画などから読み取れます。彼にとって「手に入れる」とは「奪う」ことと同義だったんですね。
この一言があるからこそ、その後の悲劇に対して「自業自得だ」という感情が生まれるように設計されています。台詞一つで、キャラクターの性格を完璧に表現しているんです。
ステンドグラスに映る異変の正体
書斎の肖像画が変化する際、背景のステンドグラスにも変化が起きています。よく見ると、偶像を手にする前の輝かしいハイタワー三世の姿が、呪いによって変わり果てていく様子が描かれています。
ここでの台詞「私と同じ運命になるぞ!」は、ただの脅しではなく、彼が今もなお苦しみ続けているという現状報告でもあるんです。ステンドグラスという「神聖な場所」に呪いの姿が映し出されるという皮肉も、ディズニーらしいこだわりの演出ですね。言葉と視覚情報が完全にリンクしているんです。
秘密の倉庫への誘導
書斎を出た後、私たちは「秘密の倉庫」へと進みます。ここでもキャストさんは「貴重なコレクションを壊さないようご注意ください」といった趣旨のアナウンスをすることがあります。
一見するとマナーの注意ですが、これも「これらは全て略奪品である」という設定に基づいた、皮肉な台詞として機能しています。呪われた品々に囲まれた空間を歩くとき、ハイタワー三世がどんな気持ちでこれらを集めたのか、そしてその結果がどうなったのかを考えると、背筋が寒くなりますね。
タワーオブテラーの台詞から探るエレベーターの謎
ついにエレベーターに乗り込む時がやってきました。ここからは、物理的な揺れとともに、精神的な恐怖もピークに達します。暗闇の中で響く台詞に集中してみてください。
台詞③:アトラクション体験中(業務用エレベーター内)

私たちがシートベルトを締め、キャストさんが「いってらっしゃい!」と手を振った後、エレベーターの重い扉が閉まります。そこから流れるタワーオブテラーの台詞は、ハイタワー三世が永遠に繰り返している「絶望の独白」です。この言葉を間近で聞くことで、私たちは彼が辿った運命を追体験することになります。
動き出しの独白と恐怖への誘い
ハイタワー三世「愚か者が。なぜ忠告を聞かなかった。だが一番愚かだったのは、この私だ。世界中の珍しいものを集めることに心を奪われ、わが身の破滅を招いてしまったのだから。私は、あの恐怖を、永遠に繰り返す運命なのだ。」
「はっ!呪いの偶像だと?シリキ・ウトゥンドゥの目が!!さあ手を振って。この世の自分に別れを告げたまえ。」
この台詞が流れるとき、エレベーターはゆっくりと上昇を開始します。
「この世の自分に別れを告げたまえ」という言葉に合わせて、鏡の部屋で自分の姿が見える演出……あれは本当に怖いですよね。
自分の姿が消えてしまうのを見て、「自分もハイタワー三世と同じように消されてしまうのか?」という恐怖が最高潮に達します。
最後のチャンスという名の絶望
ハイタワー三世が「愚か者が」と私たちを叱責するような言葉から始まりますが、最後には「一番愚かだったのは私だ」と自省します。
この台詞の変化には、彼がどれほどの後悔を抱えているかが凝縮されています。彼は何度も何度も、ツアー客に対して「来るな、逃げろ」と警告を発し続けていますが、それすらも偶像によって仕組まれた「永遠の罰」の一部なのかもしれません。
私たちがこの台詞を聞くたびに、彼の悲劇は再生産され続けている……そう考えると、このアトラクションの怖さは単なる落下のショックだけではないことがわかりますね。
演出と完全に同期した台詞
エレベーター内での台詞は、乗り物の動きと完璧にリンクしています。
例えば、「シリキ・ウトゥンドゥの目が!!」という絶叫の直後に、偶像の目が緑色に光り、エレベーターが猛スピードで落下・上昇を始めます。言葉がトリガーとなって物理的な現象が起きるため、私たちは言葉の力を信じざるを得なくなります。
暗闇の中で視覚を制限されている分、ハイタワー三世の声のトーンや息遣いがダイレクトに脳に響いてくるんです。これこそが、タワーオブテラーが「体験型物語」と言われる所以ですね。
絶極の瞬間に聞こえる言葉となぜ助かるかの真相
激しい落下の連続の後、エレベーターはようやく静止します。そこでもまた、ハイタワー三世の最後のアナウンスが聞こえてきます。
ここで、多くのゲストが「あれ?今助かったって言った?」と不思議に思うポイントがあるんです。物語の結末を司る重要な一言について見ていきましょう。
落下直前の別れの言葉
落下の直前、最上階の窓が開いた時に「さあ手を振って。この世の自分に別れを告げたまえ。」という台詞が聞こえます。これは、これから1階まで真っ逆さまに落とされることを示唆する死の宣告のような言葉。でも、この言葉に促されて実際にパークの景色に向かって手を振るゲストも多いですよね。
死の恐怖を味わわせながらも、ゲストを巻き込んで演出を完成させる。この絶妙なバランスが、何度乗っても飽きさせない魅力になっています。ここで手を振る勇気があるかどうかで、その後の落下の爽快感も変わってくる……かもしれませんね。
ゲストが救われる理由の考察
落下の後、ハイタワー三世はこう言います。
「諸君は助かった。だが気をつけろ!恐怖の誘惑にとりつかれてはならん。二度と戻ってくるな!」
なぜ私たちは無事に生還できたのでしょうか?
なぜ助かるのかという問いに対しては、いくつかの説があります。
一つは、私たちが偶像を直接侮辱したわけではないため、偶像が「今回は警告だけで済ませてやろう」と慈悲を見せたという説。
もう一つは、ハイタワー三世が最後に自分の力で私たちを呪いの外へ逃がしてくれたという説です。
彼の「二度と戻ってくるな」という台詞は、突き放しているようでいて、実は彼なりの最大限の優しさなのかもしれませんね。彼と同じ「永遠のループ」に巻き込まれないように、私たちを現世へ追い返してくれたのです。
「恐怖の誘惑」というキーワード
最後の「恐怖の誘惑にとりつかれてはならん」という言葉。これ、実は私たちゲストに向けられた最高の皮肉だと思いませんか?
私たちは、怖いとわかっていながら、またあのスリルを求めて何度もこのアトラクションに乗ってしまいます。つまり、私たちはすでに「恐怖の誘惑」にとりつかれているんです!ハイタワー三世の警告を無視して、何度もリピートしてしまう私たちこそが、彼が最も恐れた「愚か者」の姿なのかもしれません。
そう考えると、最後に「二度と戻ってくるな」と言われるのも納得がいきますよね。
タワーオブテラーの台詞を英語にすると伝わるニュアンス

タワーオブテラーはもともとアメリカのディズニーパークにあったアトラクションですが、東京ディズニーシーに導入される際、ストーリーが1から作り直されました。
そのため、海外版(トワイライトゾーン設定)とは全く異なる英語の要素やニュアンスが含まれています。グローバルな視点で見ると、日本のタワテラの独自性が際立ちます。
日本独自のバックストーリー
海外版は有名なテレビドラマ『トワイライトゾーン』がテーマですが、日本版は「ハリソン・ハイタワー三世という男の強欲と没落」という独自の歴史ドラマになっています。
そのため、使われる言葉も「Hotel High Tower」という固有名詞が強調されています。もしこれを海外のゲストに英語で説明するなら、「A tale of a greedy collector cursed by an ancient idol(古代の偶像に呪われた強欲な収集家の物語)」となるでしょう。
この「日本独自の追加設定」があるからこそ、台詞の内容が非常に具体的で、キャラクターの感情に寄り添いやすくなっているんです。日本版の台詞は、非常に物語性が高いと言えます。
英語圏のファンも驚く設定の違い
海外のディズニーファンが日本に来てこのアトラクションに乗ると、台詞の内容はわからなくても「シリキ・ウトゥンドゥ」という強烈なキャラクターに驚くそうです。英語で「Curse of Shiriki Utundu」という言葉は、今や世界のディズニーファンの間でも共通語になりつつあります。
日本語の台詞「呪いは本物だ!」を英語に直訳すれば “The curse is real!” ですが、日本版の演出ではその「Real(本物)」の重みが、消える偶像という視覚効果によって完璧に裏打ちされています。言葉を超えて伝わる恐怖の演出は、まさに世界レベルのクオリティなんです。
固有名詞の響きが持つ力
「シリキ・ウトゥンドゥ」や「ハリソン・ハイタワー三世」。これらの名前の響き自体に、どこか異国情緒と重厚感がありますよね。台詞の中にこれらの名前が繰り返し登場することで、私たちはその名に秘められた力に取り込まれていくような感覚になります。
英語圏のゲストが聞いても、これらの名前は「Mysterious(神秘的)」で「Threatening(威圧的)」に聞こえるはず。言葉の意味を完全に理解していなくても、声のトーンや名前の響きだけで物語のあらすじを理解させてしまう。これこそが、ディズニーが誇る最高峰のイマジニアリングの成果と言えるでしょう。
まとめ:タワーオブテラーの台詞を理解して物語を楽しもう!
ただ怖いだけでなく、その裏にあるハイタワー三世の傲慢さや、シリキ・ウトゥンドゥの静かな怒りを感じることで、アトラクション体験はより一層深いものになります。
次にタワーオブテラーに乗るときは、ぜひキャストさんの言葉や録音の声に耳を澄ませてみてください。きっと、今まで気づかなかった新しい発見があるはずですよ!
それでは、恐怖のホテルでのひとときを、存分に楽しんできてくださいね!
本記事の情報は記事執筆時のものです。最新情報については、必ず東京ディズニーリゾート公式サイトや公式アプリ、各種公式サイトでチェックしてくださいね。

