こんにちは。Disney Magic Navi、管理人の「かおる」です。
念願のファンタジースプリングスホテル、せっかくなら大切な人と2人で泊まりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。でも、そこで気になるのが値段のこと。ファンタジースプリングスホテルの値段を検索すると、なにやら高額な金額が出てきて不安になっているかもしれません。ディズニーホテルは人数によって値段が違うかどうかも、初心者さんには分かりにくいポイントですよね。
実はこのホテル、1室あたりの料金設定なので、4人で泊まる場合に比べて2人利用だと一人あたりの負担が大きくなってしまうんです。「値段が高すぎてひどい」なんて口コミを見かけて、予約を迷っている方もいるかも。でも、安心してください。部屋の種類や部屋位置をしっかり選べば、安い部屋を見つけることも可能ですし、ミラコスタとどっちが高いか比較しても納得のいく滞在ができます。
そこでこの記事では、2人利用時のリアルな宿泊料金や、1泊30万円からのグランドシャトーも含めた価格の妥当性を徹底解説します。また、カップルにおすすめの部屋や、少しでも安く泊まる方法もご紹介します。
この記事を読めば、予算内で最高にロマンティックな滞在を叶えるヒントが見つかりますよ!憧れのホテルステイを実現して、魔法のような時間を過ごしましょう。
この記事で分かること
- 2名利用時のリアルな宿泊料金と1人あたりのコスト感がわかる
- なぜ「高い」「ひどい」と言われるのか、その理由と対策が明確になる
- カップルにおすすめの部屋タイプや少しでも安く予約する裏ワザを知れる
- ミラコスタとの比較やグランドシャトーの価値を理解し納得して予約できる
ファンタジースプリングスホテルの値段は2人だと割高?
憧れのファンタジースプリングスホテルですが、SNSや口コミサイトを見ていると、実は「2人で泊まると割高に感じる」「思ったよりも高くてびっくりした」という声が少なくありません。特に初めてディズニーホテルに泊まる方や、普段はビジネスホテルを利用している方にとっては、その価格設定の仕組み自体が少し特殊に感じるかもしれません。
ここでは、なぜ「割高」と感じてしまうのか、その料金システムの根本的な仕組みや、宿泊人数によって生じる金額の差、さらには誰もが比較検討する他のディズニーホテル(特にホテルミラコスタ)との価格比較を通して、ファンタジースプリングスホテルの実際のコスト感を徹底的に深掘りしていきますね。これを読めば、提示された金額に対するモヤモヤが晴れて、納得して予約に進めるはずですよ。
ディズニーホテルは人数によって値段が違うか

まず最初に、ディズニーホテルの料金システムの基本ルールをしっかり押さえておきましょう。
日本の温泉旅館や一般的なホテルパックツアーなどでは、「1名様〇〇円」という表記が一般的ですよね。そのため、「2人で泊まるなら、4人で泊まる時の半額くらいになるんじゃない?」と期待してしまう気持ち、すごくよく分かります。私も最初はそう思っていました。
しかし、ファンタジースプリングスホテルを含む「デラックスタイプ」のディズニーホテルは、基本的に欧米のホテルと同じ「ルームチャージ制(1室あたりの料金)」を採用しています。
つまり、「2人だから安くなる」という割引システムは、残念ながら基本プラン(客室のみの予約)には存在しません。定員4名の広いお部屋を予約した場合、そのお部屋を2人で広々と独占して使うことになるため、贅沢な使い方をする分、1人あたりの支払額はどうしても高くなってしまうのです。
「えっ、それじゃあ少人数で行くと損じゃない?」と思うかもしれませんが、逆に考えれば、「定員までなら何人で泊まっても追加料金がかからない」とも言えます。お子様の添い寝(小学生以下はベッド1台につき1名まで無料)などを活用すれば、家族連れにとっては意外とリーズナブルになるケースもあるんですよ。
ただし、例外もあります。例えば「バケーションパッケージ」のような、パークチケットや食事がセットになった公式宿泊プランの場合です。こちらは「宿泊代+チケット代+食事代+グッズ代」などがパッケージになっているため、参加人数によって総額が変動し、実質的に「1人あたり〇〇円」という計算になります。また、旅行代理店(JTBや楽天トラベルなど)が独自に販売している航空券付きツアーなども、人数によって料金が変わることがあります。
ですが、公式サイトや予約サイトでシンプルに「ホテル宿泊のみ」を予約しようとしているなら、「表示されている価格は1部屋分の値段であり、人数が減っても安くならない」ということを、まずは覚悟しておく必要がありますね。これが、カップルやご夫婦での利用時に「高い!」と感じてしまう最大の理由なんです。
(出典:東京ディズニーリゾート『【ディズニーホテル】客室の料金は、宿泊人数によって異なりますか?』)
4人利用時と一人あたりの差額を検証

「1室料金なのは分かったけど、実際にどれくらい損した気分になるの?」
ここが一番気になるところですよね。数字で見るとそのインパクトはかなり大きいです。具体的に、ファンタジースプリングスホテル(ファンタジーシャトー)のスタンダードな客室料金を例に、2名利用時と4名利用時の「お財布へのダメージ」をシミュレーションしてみましょう。
ここでは、比較的予約が取りやすい「平日(閑散期)」と、人気が集中する「休日(繁忙期)」の2パターンで検証してみます。
| シチュエーション | 1室料金(総額) | 2名利用時 (1人あたり) | 4名利用時 (1人あたり) |
|---|---|---|---|
| 平日・閑散期 (1月・2月などの平日) | 約66,000円 | 約33,000円 | 約16,500円 |
| 休日・繁忙期 (土曜・祝前日など) | 約95,000円 | 約47,500円 | 約23,750円 |
いかがでしょうか。この表を見ると一目瞭然ですよね。
例えば平日の場合、4人グループ(女子会や学生旅行など)であれば、なんと1人1万円台後半で憧れのファンタジースプリングスホテルに泊まることができます。これはオフィシャルホテルやパートナーホテルと比べても、特典(ハッピーエントリーなど)を考えれば十分に競争力のある価格です。
一方で、同じ部屋にカップルで泊まろうとすると、1人あたりの負担は約3万3千円に跳ね上がります。さらに土曜日などの混雑日になると、1人あたり約5万円近い出費になります。5万円といえば、ちょっとした海外旅行に行けたり、高級旅館で露天風呂付き客室に泊まれたりする金額ですよね。
2名利用の場合、4名利用時に比べて1人あたりの負担額は単純に「2倍」になります。差額にして1人あたり約1.6万円〜2.4万円。この差額だけで、パークの1デーパスポートを買ってもお釣りが来て、さらに豪華なディナーまで食べられてしまう計算です。
これが「ファンタジースプリングスホテルは高い」と言われる最大の要因であり、同時に「4人で泊まれば意外と安い」と言われる理由でもあります。2人で泊まるということは、本来4人でシェアすべき空間代や設備代を、2人だけで全額負担するということ。この「空間を贅沢に使う代金」として納得できるかどうかが、予約の分かれ目になりそうですね。
ミラコスタとどっちが高いか比較

ディズニーシーのホテルといえば、これまでは絶対王者として「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」が君臨していました。「ファンタジースプリングスホテル(FSH)とミラコスタ、結局どっちが高いの?」というのは、誰もが一度は比較検討する悩みどころです。
結論から言うと、「最安値の部屋同士を比べればほぼ同等、しかし『グランドシャトー』を含めた上限価格や、予約の取りにくさによる実勢価格を見ると、ファンタジースプリングスホテルの方が高い傾向にある」と言えます。
それぞれのホテルの特徴と、具体的な価格レンジを比較してみましょう。
1. 最安値クラスでの比較
まず、それぞれのホテルで一番安い部屋タイプ(眺望があまり良くない部屋)で比べてみます。
- FSH(ファンタジーシャトー): ベイエリアサイド/約63,500円〜
- ミラコスタ: トスカーナ・サイド/約55,000円〜
最安値のスタート価格で見ると、ミラコスタの方が若干安く設定されている日が多いです。わずかな差ですが、少しでも安く泊まりたい場合はミラコスタに軍配が上がることもあります。
2. 眺望・体験価値での比較
次に、1室8万円〜10万円の「ボリュームゾーン」での比較です。
- FSH(スプリングスサイド): 10万円〜15万円
パークの新エリアの中に泊まるという唯一無二の体験ができますが、パークビューの部屋数は少なく、予約競争率も価格も非常に高いです。 - ミラコスタ(ポルト・パラディーゾ・サイド): 8万円〜15万円
ハーバー(港)が見える部屋なら、閉園後の余韻や水上ショーのリハーサルが見えることも。パーク一体型ホテルとしての歴史とブランド力は健在です。
もしあなたが「どうしても部屋からパークを見たい!」という条件で探しているなら、選択肢の多さではミラコスタに軍配が上がります。
ミラコスタの「ポルト・パラディーゾ・サイド」には、視界が少し遮られる分お値段が控えめな「パーシャルビュー」などの設定もあり、比較的低い予算からパークビューを狙うことができます。
一方で、ファンタジースプリングスホテルでパークビュー(スプリングスサイド)を狙うとなると、覚悟が必要です。お値段はミラコスタの人気部屋「ハーバービュー」と同等かそれ以上になりますし、何より部屋数が極端に少ないため、予約を取ること自体のハードルが恐ろしく高いというのが現実です。
3. 最高級クラスでの比較
ここで決定的な差がつきます。
- FSH(グランドシャトー): 1室30万円〜
- ミラコスタ(スペチアーレ&スイート): 1室10万円〜25万円(トップスイートは50万)
ミラコスタの「サローネ(専用ラウンジ)」が使える高級フロアでも、10万円台から宿泊可能です。しかし、FSHの最高級棟「グランドシャトー」は、スタート価格がいきなり30万円です。これは従来のディズニーホテルの常識を覆す価格設定であり、OLCがFSHを「ミラコスタの上位互換」ではなく、「別次元のラグジュアリー体験」として位置付けている証拠でもあります。
今回の比較の仕方では、「ファンタジースプリングスホテルの高そう」という印象をもたれたと思いますが、部屋によって価格がかなり違うので、あくまで参考程度に見てくださいね。実際の私の感覚では、(別格のグランドシャトーを除いて考えると)「全体的にはミラコスタの宿泊料金の方が高め」という印象をもっています。
値段が高すぎてひどいと言われる理由

Google検索のサジェストに出てくる「ひどい」という言葉。これから予約しようとしている人にとっては、見過ごせない不穏なキーワードですよね。
私が実際に宿泊したり、多くのゲストの口コミを分析したりして分かったのは、この「ひどい」という感情の正体は、ホテルの質そのものが悪いということではなく、「支払った高額な料金に対する期待値と、実際の体験のギャップ」にあるということです。
具体的に、ゲストが「値段に見合わない(=ひどい)」と感じてしまいがちなポイントを包み隠さずお伝えします。これを知っておけば、過度な期待をせずに済み、逆に満足度を高めることができますよ。
1. 眺望の「当たり外れ」が大きい
ファンタジーシャトーの客室のうち、窓からパーク(ファンタジースプリングス)が見える部屋は、全体のわずか数パーセントしかありません。
多くの部屋(ベイエリアサイドやホテルエントランスサイド)からは、ホテルの駐車場、モノレールの駅、あるいは近隣のオフィシャルホテル(ヒルトンやシェラトン)が見えます。「1泊8万円も出したのに、窓を開けたら立体駐車場だった」という現実に直面した時、どうしても「コスパが悪い」と感じてしまうのです。
2. サービスの簡素化
値段はミラコスタ級ですが、ファンタジーシャトーのサービス内容は一部簡略化されています。
例えば、「ルームサービス(客室での食事)」がありません。
「高いホテルなんだから、部屋で優雅に朝食を食べられるはず」と思い込んで行くと、痛い目を見ます。食事はレストランを予約するか、モバイルオーダーで確保するか、あるいはコンビニで買うしかありません。小さなお子様連れや、おこもりステイを楽しみたいカップルにとって、これは大きなマイナスポイントになり得ます。
3. アメニティの変更
ディズニーホテルといえば、以前は缶に入った可愛いアメニティキットや、持ち帰りできるプラスチックコップなどが楽しみの一つでした。しかし、環境配慮の流れもあり、現在は簡易パッケージに変更されています。「記念に持ち帰れるグッズが減ってしまった」という点も、昔を知るファンからは「値段は上がったのにサービスは下がった」と受け取られがちです。
4. 建築デザインへの賛否
これは好みの問題ですが、重厚感のあるミラコスタに比べると、ファンタジースプリングスホテルはパステルカラーで可愛らしいデザインです。一部の辛口な意見では「高級感が足りない」「壁が薄そうに見える」といった声も。30万円払うグランドシャトーなら文句なしの豪華さですが、ファンタジーシャトーに関しては「値段の割に内装が安っぽい」と感じる人もいるようです。
私が思う、このホテルに泊まる価値は「ファンタジースプリングスの世界観に浸れること」と「新エリアへの優先入場」にあります。
「高級ホテルの至れり尽くせりなサービス」を期待するのではなく、「魔法の国へのパスポート代」として割り切れるかどうかが、満足度の分かれ目になるのかなと思います。
1泊30万円からのグランドシャトーの価値

さて、ここまでは主に「ファンタジーシャトー」の話をしてきましたが、このホテルにはもう一つ、完全に別世界への扉が存在します。それが、全475室のうちわずか56室のみ用意された最高級棟「グランドシャトー」です。
そのお値段は、なんと1室1泊30万円から。
繁忙期や広いお部屋になれば、1泊50万円を超えることも珍しくありません。「いくらなんでも高すぎる!」と驚くのが普通の感覚ですが、実は予約開始と同時に瞬殺で埋まってしまうほどの人気ぶりなんです。
なぜ、車が買えそうな金額を払ってでも泊まりたい人が後を絶たないのでしょうか? その秘密は、30万円という価格に含まれる「特典の価値」を分解してみると見えてきます。
1. 「並ばない権利」を買うということ
グランドシャトーに宿泊すると、「アトラクション利用券」が1室につき8枚も付いてきます。これは、ディズニー・プレミアアクセス(DPA/1枚2,000円)のような優先搭乗券ですが、DPAよりも遥かに強力です。なぜなら、「事前の時間指定が不要」で、「好きな時にいつでも」、「何度でも(枚数分)」使えるからです。
さらに、専用の鑑賞席からショーを見られる「ショー鑑賞券」も4枚付いています。炎天下や寒空の下で何時間も並ぶ苦労をお金で解決できる。この「快適さと時間」こそが、最大の価値なのです。
2. 全室テラス付きのパークビュー確約
ファンタジーシャトーでは「運」や「争奪戦」だった眺望問題も、グランドシャトーなら無縁です。すべての部屋にテラスまたはバルコニーが付いており、そこからは必ずファンタジースプリングスの美しい景色が見渡せます。誰にも邪魔されず、パジャマ姿のまま魔法の泉を眺める時間は、何物にも代えがたい贅沢です。
3. ミッキーを独占できるレストラン
そして、多くのファンにとっての決定打がこれ。グランドシャトー宿泊者だけが利用を許されるフレンチレストラン「ラ・リベリュール」です。
ここでは、本格的なフレンチコース(ディナー23,000円〜)を味わえるだけでなく、対象メニューを注文すれば、専用の衣装を着たミッキーマウスと個室でグリーティング(写真撮影)ができます。
パーク内のグリーティング施設のように何十分も並ぶ必要はありません。優雅に食事をしながら、ミッキーが自分のためだけに来てくれる。この「特別感」に数十万円の価値を見出すゲストも多いのです。
2人で30万円、つまり1人15万円。「絶対に高い!」と思うかもしれませんが、例えばハネムーンやプロポーズ、金婚式などの「一生に一度の記念日」であれば、私は全力でアリだと思います。
混雑や待ち時間のストレスを一切感じることなく、お姫様・王子様のような気分で過ごせる2日間は、きっと人生の宝物になります。逆に言えば、そこまでの「特別感」を求めない通常の旅行であれば、ファンタジーシャトーで十分すぎるほど楽しめますよ。
グランドシャトーの値段について詳しく知りたい方は、別記事「ファンタジースプリングスホテル・グランドシャトーの値段とは?」を参考にしてくださいね。
ファンタジースプリングスホテルの値段を2人で抑える技
「グランドシャトーの30万円はさすがに無理だけど、ファンタジーシャトーならなんとか泊まりたい!でも、少しでも安く済ませたい!」
それが本音ですよね。特にこれから結婚資金を貯めたいカップルや、他にもいろいろとお金のかかる記念日旅行などでは、ホテルの予算コントロールは超重要課題です。
ここからは、ファンタジースプリングスホテルの複雑な部屋タイプを解剖し、現実的に2人で安く、かつ満足度高く泊まるための具体的なテクニックを伝授します。これを知っているだけで、数万円単位の節約ができるかもしれませんよ。
全475室ある部屋の種類と選び方

ファンタジースプリングスホテルは、地上9階建て、総客室数475室のホテルです。その内訳は、先ほど紹介したラグジュアリータイプの「グランドシャトー(56室)」と、デラックスタイプの「ファンタジーシャトー(419室)」に分かれています。
私たちが狙うべきは、もちろん「ファンタジーシャトー」の方です。しかし、このファンタジーシャトーの中にも、部屋の位置(サイド)によって値段と景色が天と地ほど違う4つのカテゴリが存在します。まずはこの4つのサイドの特徴を完全に理解することが、予算コントロールの第一歩です。
| サイド名 | 景色の特徴 | 価格帯イメージ | パークの視認 |
|---|---|---|---|
| ベイエリアサイド | オフィシャルホテル(ヒルトン等)や駐車場側。 開放感はあるが、夢の国感は薄い。 | ★☆☆☆ (最も安い) | × (見えない) |
| ホテルエントランスサイド | ホテルの正面玄関(車寄せ)側。 夜は噴水のライトアップが綺麗。 | ★★☆☆ | × (見えない) |
| ローズコートサイド | 美女と野獣のロックワークがある中庭側。 静かで落ち着いた雰囲気。 | ★★☆☆ (一部高い部屋あり) | △ (一部見える) |
| スプリングスサイド | ファンタジースプリングスのパーク内。 最高の景色だが予約困難。 | ★★★★ (高い) | ◎ (よく見える) |
ここで衝撃の事実をお伝えしなければなりません。
実は、ファンタジーシャトー全419室のうち、部屋からパーク(ファンタジースプリングス)が見える部屋は、スプリングスサイドとローズコートサイドの一部を合わせても全体の約10%程度しかありません。
つまり、「ファンタジースプリングスホテルに泊まる=部屋からパークが見える」というのは大きな間違いなんです。
この事実を知らずに「高いお金を払えば見えるだろう」と適当に予約してしまうと、当日お部屋に入ってから「あれ?駐車場しか見えない…」とショックを受けることになります。
逆に言えば、「部屋からのパークビューを諦める」という決断さえできれば、宿泊料金を大幅に抑えることが可能です。2人利用でコスパを最優先するなら、パークビューに固執せず、ホテルの内装やサービス、パークへのアクセス権(ハッピーエントリー等)に価値を置くのが賢い戦略と言えるでしょう。
予約時に狙い目の安い部屋と部屋位置

では、具体的にどのお部屋を狙えばいいのでしょうか。
「とにかく一番安い部屋がいい!寝るだけでいいから予算を抑えたい!」というチャレンジャーなあなたには、迷わず「ベイエリアサイド」をおすすめします。
ベイエリアサイドは、その名の通り東京湾岸エリア(ベイエリア)に面したお部屋です。窓の外には、オフィシャルホテルの建物群や立体駐車場、そしてディズニーリゾートライン(モノレール)の線路が見えます。
ベイエリアサイドの隠れたメリット
- 圧倒的な安さ: スプリングスサイドに比べて、1室あたり3万〜5万円ほど安くなることもあります。この差額で、パーク内で豪華なディナーを食べたり、お揃いのグッズを買ったりする方が、トータルの満足度は高いかもしれません。
- モノレールが見える: 鉄道好きの方やお子様にはたまらない「トレインビュー」です。夜にはリゾートラインが走る様子が幻想的に見えることも。
- 内装は同じ: どんなに安い部屋でも、客室内の内装は他の部屋と同じく「ラプンツェル」や「バンビ」などの草花モチーフで統一されています。カーテンを閉めてしまえば、そこはもう魔法の空間です。
また、もう一つの狙い目が「ホテルエントランスサイド」です。
値段はベイエリアサイドと同等か、数千円高い程度の設定が多いです。こちらはホテルのメインエントランス側に面しているため、到着したゲストのワクワクした様子や、美しくライトアップされた噴水(魔法の泉のロックワーク)の一部を眺めることができます。
「駐車場が見えるよりは、ホテルの建物が見える方がいいかな」という方は、こちらを選ぶと良いでしょう。特に夜の雰囲気は意外とロマンチックで、カップル利用でも十分に「ホテルに来た感」を味わえますよ。
ちなみに、部屋の広さはどのサイドを選んでも基本は41平米(スーペリアルーム)です。これは一般的なシティホテルよりもかなり広いサイズ感なので、2人で過ごすには十分すぎるほどゆったりしています。安くても狭いわけではないので、その点は安心してくださいね。
カップル利用におすすめの部屋を紹介

「安く済ませたいけど、せっかくの記念日だし、駐車場ビューはちょっと…」
「2人でロマンチックな雰囲気に浸りたい」
そんなワガママな(でもとっても大切な)願いを叶えるために、私が個人的にカップルへ激推ししたいのが「ローズコートサイド」です。
このサイドは、ホテルのコの字型の中庭「ローズコート」に面しています。この中庭には、ディズニー映画『美女と野獣』のキャラクター(魔法のポット夫人やチップなど)を模したロックワーク(岩の彫刻)と泉があり、緑豊かな庭園が広がっています。
なぜローズコートサイドがカップルにおすすめなのか?
最大の理由は、「静寂と優雅さ」です。
パークに面したスプリングスサイドは、閉園後もBGMが聞こえたり、メンテナンスの音がしたりと意外と賑やかですが、ローズコートサイドは建物に囲まれているため、とても静かで落ち着いた空気が流れています。夜になると中庭が幻想的にライトアップされ、窓辺のソファに2人で座って、静かにお酒を飲みながら語り合う…なんて過ごし方が最高に似合うんです。
知る人ぞ知る「隠れ高コスパ部屋」の存在
そしてここだけの話ですが、ローズコートサイドには「パークビュー」というカテゴリの部屋がごく少数存在します。
これは、「基本は中庭向きだけど、角度的にパーク(ファンタジースプリングス)もチラッと見えるよ」というお部屋です。
この「ローズコートサイド(パークビュー)」は、真正面にパークが見える「スプリングスサイド」よりも数万円安く設定されています。
それなのに、アレンデール城の屋根や、ネバーランドの山の一部などが見えることがあり、パークの空気感をしっかり感じられるんです。
「完全なパークビューじゃなくてもいいから、少しでも魔法の気配を感じたい」というカップルには、まさに最強の選択肢。予約画面でこの部屋タイプを見つけたら、迷わず確保することをおすすめします!
確実に安く泊まる方法と予約のコツ

部屋選び以外にも、予約のタイミングやテクニックを駆使することで、宿泊料金をさらに抑えることが可能です。ここでは、誰でも実践できる「安く泊まるための3つの鉄則」を紹介します。
1. 「平日(火・水・木)」を徹底的に狙う
ディズニーホテルの価格変動は非常にシビアです。需要が高い日は高く、低い日は安くなります。
具体的には、月曜日〜木曜日(祝前日を除く)が底値になります。特に火曜日・水曜日・木曜日は狙い目です。逆に、金曜日・土曜日・祝前日は価格が跳ね上がり、平日の1.5倍〜2倍近くになることもあります。
もし有給休暇が取れるなら、絶対に平日に行くべきです。平日に行くだけで、1室あたり1〜2万円、場合によってはそれ以上の節約になります。浮いたお金で豪華なディナーを食べられますよ。
2. 「閑散期」の1月・2月・6月を攻める
年間を通して料金が安くなる時期があります。それはイベントの狭間や気候的に厳しい時期です。
一般的に言われている「閑散期」
- 1月〜2月
→お正月明けから春休み前までの寒い時期。入試休みなどを除けば、年間で最も安くなる傾向があります。 - 6月
→梅雨時期。雨のリスクはありますが、雨のファンタジースプリングスも情緒があって素敵ですよ。 - 4月中旬〜GW前
→春休みが終わり、ゴールデンウィークが始まる前の数週間も意外と穴場です。
3. 「キャンセル拾い」の法則を活用する
「予約開始日(4ヶ月前の同日11:00)にアクセスしたけど、全然繋がらなくて取れなかった…」と諦めていませんか?
実は、ディズニーホテルの予約には「敗者復活戦」が存在します。
それは、宿泊日の14日前〜15日前あたりです。
ディズニーホテルのキャンセル料は「宿泊日の14日前」から発生します。そのため、「とりあえず予約しておいたけど行けなくなった」という人たちが、キャンセル料がかかる直前のタイミングで一斉に予約を手放すのです。
このタイミングで予約サイトをこまめにチェックしていると、今まで満室だったはずの「ベイエリアサイド」などの安い部屋が、ポロっと空くことが多々あります。最後まで諦めない粘り強さが、安く泊まるための最大の武器です。
まとめ:ファンタジースプリングスホテルの値段は2人でも納得
ここまで、ファンタジースプリングスホテルの値段の仕組みや、安く泊まるためのテクニックをご紹介してきました。
正直なところ、2人利用で1室の料金を負担するのは、決して安い買い物ではありません。近隣のオフィシャルホテルなら半額以下で泊まれることもあります。
それでも、私がこのホテルをおすすめする理由は、その価格以上の「魔法のような体験」が約束されているからです。
- 圧倒的な没入感: ホテルのエントランスをくぐった瞬間から、そこはもう物語の世界。廊下の装飾、ロビーの香り、BGMのすべてが、あなたを現実から切り離してくれます。
- 新エリアへの特権アクセス: ホテル宿泊者専用のエントランスから、混雑するゲートを通らずにスムーズにファンタジースプリングスへ出入りできる利便性は、何物にも代えがたいです。
- ハッピーエントリーの優越感: 一般ゲストよりも早く入園できる権利(※2025年以降ルール変更の可能性あり、公式サイト要確認)を使えば、誰もいない朝のパークで写真を撮ったり、人気アトラクションに一番乗りしたりと、最高のスタートダッシュが切れます。
「高いからやめておこうかな」と迷っているなら、思い切って「ベイエリアサイド」を選んでコストを抑えつつ、その分パークでの食事や体験にお金をかけるプランを検討してみてください。
「部屋からの景色」は妥協しても、「ホテルに泊まった」という事実と、そこで過ごした時間の価値は変わりません。
2人で予算を相談しながら、賢く予約して、最高の思い出を作ってくださいね。ファンタジースプリングスの魔法が、あなたたち2人を待っていますよ!
※本記事の情報は執筆時点のものです。価格や特典内容は変更になる可能性があるため、予約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

